ホースマンの特徴の一つである格子構造を活かし、『表示シート』の活用例、および 『穿通性外傷』 の訓練実施例について、ご紹介させていただきます。

表示シートの活用例


表示シートの種類

当社救助訓練用人形は、ホースを格子状に組み合わせた構造になっているため、全身のホース同士の隙間に、ホワイトボード素材のシートを加工したものを固定し、そのシートに様々な要救助者の情報を書き込むことができます。ホワイトボード素材シートは、100円均一ショップなどでA4サイズのシートが販売されていますので、低コストにて大量の表示シートを作成、活用することができます。
また、記載するイラストや文字の表示内容・ボリュームによって、シートの大きさを変えて作成、固定できますので、発想次第で様々な負傷状況等を明示することができます。


※表示シートの加工方法等について、取り扱い説明書(P11〜)内で説明しておりますので、そちらをご覧ください。

 

表示シートの全身取り付け例

訓練の難易度や目的に応じて表示シートを取り付け、様々な情報を表示することで、隊員が負傷状況等を把握しやすくなり、状況に応じた応急処置や搬送・救出方法の選択をすることが可能になります。

 

めくり用シートの活用

先にご紹介した表示シートに、必要に応じてめくり用シートを取り付け、ご使用いただくことも可能です。

一見して把握できるような「大量出血」や「明らかな骨折」を除き、めくり用シートを活用したバイタルサインや負傷状況の観察を実施することで、従来のように列記している情報をただ読むだけでなく、「観察行為→シートをめくる→症状把握」という自然な流れで訓練が実施できるため、より現場活動に近い活動を再現することができます。

表示シート(大)での使用例

表示シート(小)での使用例

穿通性外傷の訓練活用例

ホースマンの格子構造を活かした活用例として、”穿通性外傷”を負った要救助者の再現例をご紹介いたします。
従来の救助訓練用人形や、生体の要救助者役では再現、訓練実施が難しかった穿通性外傷も、当社救助訓練用人形であれば自然な形で訓練実施が可能です。

 

穿通性外傷の再現方法

穿通性外傷の再現手順については以下の写真のとおりです。鉄筋など、棒状で直径1㎝〜2㎝程度のものをご準備していただき、格子構造の隙間から差し込んでいただくだけですが、内部の重り(ペットボトル)の隙間部分でしか通せませんので、鉄筋等の先端でペットボトルを傷つけないよう、ご注意ください。
また、胴体部分で再現する場合、ペットボトルの配置状況を勘案し、胴体部のホースの下から2段目と3段目の間に、鉄筋等の鋭利物を挿入していただくことを当社ではおすすめいたします。